- 03/25 ブログ引っ越しました。
- 02/21 イコプ、その人である。
- 01/20 あけましておめでとうございます!
- 12/15 知らフレギャプ問
- 11/28 切り取れ、あの祈る達人クエストを
This is new entry
いやあ今日は本当に色々なことがありました。
にわかには信じられないことばかりでしたけど、これ全部本当の話なんですよ。
まあ聞いてやってください。
私も妻も、四月から転職というか、仕事が変わることになって、新しい職場のストレスに疲れて帰った私、まずそこでいきなり仰天しました。
家が爆発していたんですよ。
鳴り止まぬサイレンの音と運ばれるタンカ、燃え崩れる自宅をよりいっそう赤く染めるように照らす救急車の光。私はおそるおそる近づきました。妻は無事なのかって。
見ると、見物人でごったかえす中、境界線のように張られたイエローテープの内側で、妻が呆然と座っていました。体操座りのようにして。私は息急き駆け寄ると、尋ねました。
「大丈夫、けがしてないか」
「私は大丈夫。でもこれが」
妻はぼおっとした表情で、胸元から大事そうに取り出しました。WiiUと、コントローラーでした。
WiiUの四角い筐体は、その周囲が一部ぐにゃりと溶けて曲がっていました。爆発の影響だと思います。
「一個しか、持ってこられなかったよ」
「ば、ばかやろう!そんなことより、ケガしなくて、よかったよ」
そう言ってWiiUを手に受け取った瞬間でした。
WiiUからまばゆいばかりの七色の光が溢れ出たかと思うと、轟々と燃え盛るように光の奔流が崩壊する家の中に傾れ込んでいくではないですか。てっきりWiiUが爆発したのかと、WiiUに見せかけた時限爆弾的なテロだったのかと私は驚きましたが、しかしその光は熱くも痛くもなく、ただ溢れ出し、家の中へと消えていったのでした。
「今、ミイホンがいた!」
「え?」
僕は妻が何を言い出したかわからなくて、というか状況が何もわからなくて、思考停止していましたね。ぽかんと、していました。そのうちに、いよいよ自宅は燃え盛り限界を迎えたようで、ずどーんと大きな音とともに大地に沈んで行きました。レスキュー隊の方々が大声で離れるように叫んでいたと思います。しかし僕と妻はガソリンを失った車みたいに、心のエンジンだけは良くわからない方向にフルスロットルなんですけど、足が動かなくて。ぼおっとその光景を見ていました。
でも、僕は見たんですね。そのとき。
倒壊した赤黒い廃墟の中から、何かシルエットのようなものが浮かび上がってくるのを。
イコプでした。
あれは紛れも無くイコプでした。
黒煙舞い上がり、そこに救急隊のふりかける白い粉のようなものだったり、水のようなものだったりが、弱い滝のように各地に帯を作る中で、ぼんやりとイコプが立っていたんです。そして、その傍らにはミイホンがいました。
二人はこちらを見ました。そして、にっこりと微笑むと、ちょうどOK!のしぐさのように親指をたてたんです。そうして、消えて行きました。僕と妻は、もうわけがわからないってんで、目を合わせました。
翌朝、すっかり鎮火した黒い残骸の中にいってみますと。
そこには2台のWiiUが綺麗に並んで座っていました。
溶けかけて、焦げ茶けた2台でしたが僕は確信したんですね、まだ死んでないと。
明日からどうやらとても忙しくなるようです。
家が爆発しましたからね、この復旧には数年かかるかもしれません。
ドラクエをやることも中々できなくなるかもしれない。
でも、イコプとミイホンは死んでいないんですよ。
燃え盛る炎の中で彼らがぐっと親指を立てて微笑んでいたわけですからね。
ところで4月1日、エイプリルフールですよ。
嘘をついても良い日です。
「自由は規律を伴い、そして自由を保障するものが勇気であるー池田潔「自由と規律」」
そんな言葉を脳裏に刻む。燃え盛る中で勇気を出そうと思います。
にわかには信じられないことばかりでしたけど、これ全部本当の話なんですよ。
まあ聞いてやってください。
私も妻も、四月から転職というか、仕事が変わることになって、新しい職場のストレスに疲れて帰った私、まずそこでいきなり仰天しました。
家が爆発していたんですよ。
鳴り止まぬサイレンの音と運ばれるタンカ、燃え崩れる自宅をよりいっそう赤く染めるように照らす救急車の光。私はおそるおそる近づきました。妻は無事なのかって。
見ると、見物人でごったかえす中、境界線のように張られたイエローテープの内側で、妻が呆然と座っていました。体操座りのようにして。私は息急き駆け寄ると、尋ねました。
「大丈夫、けがしてないか」
「私は大丈夫。でもこれが」
妻はぼおっとした表情で、胸元から大事そうに取り出しました。WiiUと、コントローラーでした。
WiiUの四角い筐体は、その周囲が一部ぐにゃりと溶けて曲がっていました。爆発の影響だと思います。
「一個しか、持ってこられなかったよ」
「ば、ばかやろう!そんなことより、ケガしなくて、よかったよ」
そう言ってWiiUを手に受け取った瞬間でした。
WiiUからまばゆいばかりの七色の光が溢れ出たかと思うと、轟々と燃え盛るように光の奔流が崩壊する家の中に傾れ込んでいくではないですか。てっきりWiiUが爆発したのかと、WiiUに見せかけた時限爆弾的なテロだったのかと私は驚きましたが、しかしその光は熱くも痛くもなく、ただ溢れ出し、家の中へと消えていったのでした。
「今、ミイホンがいた!」
「え?」
僕は妻が何を言い出したかわからなくて、というか状況が何もわからなくて、思考停止していましたね。ぽかんと、していました。そのうちに、いよいよ自宅は燃え盛り限界を迎えたようで、ずどーんと大きな音とともに大地に沈んで行きました。レスキュー隊の方々が大声で離れるように叫んでいたと思います。しかし僕と妻はガソリンを失った車みたいに、心のエンジンだけは良くわからない方向にフルスロットルなんですけど、足が動かなくて。ぼおっとその光景を見ていました。
でも、僕は見たんですね。そのとき。
倒壊した赤黒い廃墟の中から、何かシルエットのようなものが浮かび上がってくるのを。
イコプでした。
あれは紛れも無くイコプでした。
黒煙舞い上がり、そこに救急隊のふりかける白い粉のようなものだったり、水のようなものだったりが、弱い滝のように各地に帯を作る中で、ぼんやりとイコプが立っていたんです。そして、その傍らにはミイホンがいました。
二人はこちらを見ました。そして、にっこりと微笑むと、ちょうどOK!のしぐさのように親指をたてたんです。そうして、消えて行きました。僕と妻は、もうわけがわからないってんで、目を合わせました。
翌朝、すっかり鎮火した黒い残骸の中にいってみますと。
そこには2台のWiiUが綺麗に並んで座っていました。
溶けかけて、焦げ茶けた2台でしたが僕は確信したんですね、まだ死んでないと。
明日からどうやらとても忙しくなるようです。
家が爆発しましたからね、この復旧には数年かかるかもしれません。
ドラクエをやることも中々できなくなるかもしれない。
でも、イコプとミイホンは死んでいないんですよ。
燃え盛る炎の中で彼らがぐっと親指を立てて微笑んでいたわけですからね。
ところで4月1日、エイプリルフールですよ。
嘘をついても良い日です。
「自由は規律を伴い、そして自由を保障するものが勇気であるー池田潔「自由と規律」」
そんな言葉を脳裏に刻む。燃え盛る中で勇気を出そうと思います。
この四月から新しい生活されるみなさん。
新生活と、ドラクエ、頑張って行きましょう!
新生活と、ドラクエ、頑張って行きましょう!
PR