- 03/25 ブログ引っ越しました。
- 02/21 イコプ、その人である。
- 01/20 あけましておめでとうございます!
- 12/15 知らフレギャプ問
- 11/28 切り取れ、あの祈る達人クエストを
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ポエムDeお金持ち
なおパンダさんよりご依頼
小説2 「7人のおっさん」
「こんにちはー」
「よろしくお願いします」
「宜しくお願いします」
「宜しくおねがおおおおおうともおうとも大友、康・・・ぐっ、ぐぁああああ」
プランは全身を硬直させ震え始めた。額には玉のような汗が吹き出している。既に限界だった。
「・・・だから貴方には野良パーティなど無理だと言ったのに」
ぺけぴーはため息をつくと、慣れた様子で驚き固まる残りのパーティメンバーに説明を始めた。
「すみません、皆さん、ちょっと彼頭おかしくなってしまったみたいなんで、我々は今日はこのへんで失礼します」
会釈をして、エビのように全身をビクンビクンと震わせ大地に転がるプランを担ぎ上げると、ルーラストーンを光らせた。
「落ち着いた?」
「・・・なんとかぁ」
ここはホテルイーリス。ギガンテスに見守られるベッドの上でプランは介抱されていた。一階からはイーリスが作る暖かいローストビーフの匂いが漂ってくる。ぺけぴーは青白い顔で遠くを見つめるプランの額に、冷たい濡れタオルを載せた。
「ちべたい」
「プランあなたにはもう普通の野良は無理だよ。最初の挨拶だけで禁断症状でてたもん」
「ううむう・・・いうても俺、前までは野良で強ボスとか行ってたんやで?」
プランは最近病気にかかっていた。
いや、病気というのは適切な表現ではない。特殊な癖、とでも言うべきか。アストルティアにはびこる特殊な者たちーあまりにも特殊な一部の個性たちーと触れ合いすぎたプランは、不幸なことにそれに慣れすぎてしまった。変人たちへの耐性を得る代わりに、普通に対する耐性を失ってしまったのだ。いわゆる「普通の冒険」をしようとすると、先のような禁断症状が出る。今日も何とか克服しようと、野良のレベル上げパーティに参加しようとしたが、この有様だった。
「この前は強ボスまでいったけど。ボスみたらどうしても石つぶてしか出来んくなってもた」
「重症ですね、しかし私に出来ることがあれば何でもお手伝いしま、おっと失礼ベイビーが泣き始めた落ちますさらばプランおーよしよしよしよしいい子でちゅねいい子でちゅねきゃわいい!もーキャワイィ世界で一番キャワイイーペロッペロペロッ」
とチャットの残滓を残しながらぺけぴーはその場で額に手を当てると、1秒後には姿を消していた。
プランはため息をつくと、張り付いたような笑顔で微笑むギガンテスを見つめた。
「なんとかせんとあかんなぁ。これは本当にあかんやつや」
ご飯できたよぉと嬉しそうに階段から顔をだしたイーリスがローストビーフを全身に巻き付けて「食べてぇ^^」と迫ってくる。ひどい、と思いながらも、プランは奇妙な安心感で心が満たされていくのを感じた。これは本当にあかん、と改めて呟いた。
次の日、プランは考えた。
いつも頭のねじが飛んだ奴らといるからいかんのや。俺もブログ書く前はもっと普通のプレイが出来てたはず。あの頃を思い出す。あいつらとは距離おいて知らない人とコミュニケーションとってく。俺は生まれ変わる新生プランや。
と、言っても。急にまったく初対面の人と話そうとしても昨日の二の舞になるだけだ。プランは考えた末、「ちょっと知ってるけどあんまり絡んだことが無い人つまりフレンドのフレンドくらいの距離感の人」とのコミュニケーションを試みることにした。
「プックルちゃんにはそういう人を見つけてほしい」
「いきなりどうしたんですかプランさんそろそろかと思ってたけどいよいよ頭おかしくなっちゃったの」
「普通の友達が欲しいねん」
「毛玉に出来ることなら何でもするよ詳しく説明してみなさい」
「かくかくしかじか」
ぷっくるちゃんは神妙な表情で何度もうなづくと、くるりと目を光らせた。
「わかったよプランさん」
「やってくれるかプックルくん」
「いや、僕じゃない。この案件はーイコプさんに頼むべきだ」
イコプ、だと。確かにあいつは俺の唯一無二の親友。誤解されやすい俺のことを真に理解してくれる奴はあいつしかいない、それに正直俺からみても超絶かっこいいしマジでプレイヤースキル半端無いし優しいし頼れるしもうマジいいやつプランあいつと友達になれて幸せです。が、あいつも3Pと呼ばれる同族の男。何故あいつに?
「プランさんは知らないかもしれないけど。いこぷんは普段はとても紳士で素敵な男なんだよ。僕らと一緒にいるときは羽目を外しているように見えるけれど、僕は知ってる。いこぷんは本当は常識を持った男だ。その証拠に、彼のフレンドを紹介してもらえばいいよプランさん、きっと素敵な人が見つかるはず毛玉そう思う」
「ほ、ほうか」
悔しいが認めざるを得ない。俺もうすうす感づいてはいた。あいつは常識を知る男だと。俺たちに無いものを奴は持っている。力を借りようではないか。さっそくフレンドチャットを飛ばす。
「今暇け?」
「マジでもう半端ないくらい暇」
あいつが忙しかったことはないと知っていたが、一応ワンクッションあけておく。よくよく確認するとチョッピ平野で元気玉を使っているよう。よかった暇そうだ。
「今すぐうちに来て」
「御意」
自宅に集まった二人。俺はチョコヌーバから顔だけ出したイコプに相談を持ちかけた。
「・・・というわけだ」
「ごめんちょっと良くわからなかった。ドラえもんに例えて説明してもらっていい?」
「のびた君超ピンチ」
「完全に理解したまるで目が覚めるよう。分かりましたプラン殿、すぐ人を呼ぼう人脈王イコプに全て任せよビールごっくごくぅ」
「神よ」
イコプはさっそくフレンドチャットを始めたようだ。暫くジャンプを読んで待つことにする。5分後画面を見るとまだイコプは交渉中のよう。かなり厳選したメンバーを集めているようだ。10分が過ぎ、20分が過ぎた。
「イコプい?」
反応がない完全に寝たようだ。そういえばビールごっくごくぅって言ってたなあれはこの布石だったかまさに上質なミステリー映画のよう流石だイコプ。
やむを得ん、他のメンバーを探そう。誰かいないか。フレンドリストを見て回るが残念ながらもう誰もログインしていない。平日の午前4時だからな・・・こんな時間にログインしてるのは俺くらいなもんかそういえば明日仕事だったな。と、その時フレンドチャットがチリンチリンとなった。
「ぐもっ!」
モノゴィ氏だ。馬鹿な、おかしい。彼はログアウト中のはず。どうしてログアウト中にフレンドチャットが?まさか灰色の妖精?ベラの使いなの?
「迷宮いきませんか?」
「いこう」
難しいことを考えるのはやめだ。フレンドのフレンドとかもう面倒くさい。彼と一緒に迷宮に行くことで野良の人と一緒になる可能性がある。男プラン、ここや、ここが頑張りどこや!
—魔法の迷宮に入りました−
「宜しくお願いします」
「ぐもっ!」
「よろしく頼むで工藤」
「よろしく!」
マッチングした二人は一人はサワッチというショッキングピンクの仮面の男だった。工藤とは誰のことかと思ったが、どうやら彼は服部の物まねをしているようだ。心地よい。違和感がない。もう一人の男はロッソというエルフのモヒカンだった。スライム服を腹に巻き付けただけのスタイル。野良の迷宮でなんという脆弱な装備。しかし心地よい。違和感が無い。
俺は静かに服を脱いだ。ぐるぐるメガネを装備する。
「行くぞ!うおぉおおおお」
「ぐもーーー!!!
「工藤ぉぉぉぉぉ」
「もひぃー!もひぃー!」
迷宮の2階で全滅した俺たち。しかしその死に顔はとても安らかだった。イコプ・・・俺、やったで・・・、野良のパーティ、克服、したけんのぉ・・・。
—完—
後半の収束感が半端ないなあと思った人ほどクリック!
完全に身内ネタに走っているので分からん人には何のこっちゃかと思いますが知り合いのブロガー様達(おっさんたち)が7人でてくる話を書けばいいんちゃうかと思いました安易と侮るだろうがまさに安易だおっしゃるとおりだ
プラン
ぺけぴー
プックル
イコプ(俺)
ものごぃ
サワッチ
ロッソ
なおパンダさんよりご依頼
小説2 「7人のおっさん」
「こんにちはー」
「よろしくお願いします」
「宜しくお願いします」
「宜しくおねがおおおおおうともおうとも大友、康・・・ぐっ、ぐぁああああ」
プランは全身を硬直させ震え始めた。額には玉のような汗が吹き出している。既に限界だった。
「・・・だから貴方には野良パーティなど無理だと言ったのに」
ぺけぴーはため息をつくと、慣れた様子で驚き固まる残りのパーティメンバーに説明を始めた。
「すみません、皆さん、ちょっと彼頭おかしくなってしまったみたいなんで、我々は今日はこのへんで失礼します」
会釈をして、エビのように全身をビクンビクンと震わせ大地に転がるプランを担ぎ上げると、ルーラストーンを光らせた。
「落ち着いた?」
「・・・なんとかぁ」
ここはホテルイーリス。ギガンテスに見守られるベッドの上でプランは介抱されていた。一階からはイーリスが作る暖かいローストビーフの匂いが漂ってくる。ぺけぴーは青白い顔で遠くを見つめるプランの額に、冷たい濡れタオルを載せた。
「ちべたい」
「プランあなたにはもう普通の野良は無理だよ。最初の挨拶だけで禁断症状でてたもん」
「ううむう・・・いうても俺、前までは野良で強ボスとか行ってたんやで?」
プランは最近病気にかかっていた。
いや、病気というのは適切な表現ではない。特殊な癖、とでも言うべきか。アストルティアにはびこる特殊な者たちーあまりにも特殊な一部の個性たちーと触れ合いすぎたプランは、不幸なことにそれに慣れすぎてしまった。変人たちへの耐性を得る代わりに、普通に対する耐性を失ってしまったのだ。いわゆる「普通の冒険」をしようとすると、先のような禁断症状が出る。今日も何とか克服しようと、野良のレベル上げパーティに参加しようとしたが、この有様だった。
「この前は強ボスまでいったけど。ボスみたらどうしても石つぶてしか出来んくなってもた」
「重症ですね、しかし私に出来ることがあれば何でもお手伝いしま、おっと失礼ベイビーが泣き始めた落ちますさらばプランおーよしよしよしよしいい子でちゅねいい子でちゅねきゃわいい!もーキャワイィ世界で一番キャワイイーペロッペロペロッ」
とチャットの残滓を残しながらぺけぴーはその場で額に手を当てると、1秒後には姿を消していた。
プランはため息をつくと、張り付いたような笑顔で微笑むギガンテスを見つめた。
「なんとかせんとあかんなぁ。これは本当にあかんやつや」
ご飯できたよぉと嬉しそうに階段から顔をだしたイーリスがローストビーフを全身に巻き付けて「食べてぇ^^」と迫ってくる。ひどい、と思いながらも、プランは奇妙な安心感で心が満たされていくのを感じた。これは本当にあかん、と改めて呟いた。
次の日、プランは考えた。
いつも頭のねじが飛んだ奴らといるからいかんのや。俺もブログ書く前はもっと普通のプレイが出来てたはず。あの頃を思い出す。あいつらとは距離おいて知らない人とコミュニケーションとってく。俺は生まれ変わる新生プランや。
と、言っても。急にまったく初対面の人と話そうとしても昨日の二の舞になるだけだ。プランは考えた末、「ちょっと知ってるけどあんまり絡んだことが無い人つまりフレンドのフレンドくらいの距離感の人」とのコミュニケーションを試みることにした。
「プックルちゃんにはそういう人を見つけてほしい」
「いきなりどうしたんですかプランさんそろそろかと思ってたけどいよいよ頭おかしくなっちゃったの」
「普通の友達が欲しいねん」
「毛玉に出来ることなら何でもするよ詳しく説明してみなさい」
「かくかくしかじか」
ぷっくるちゃんは神妙な表情で何度もうなづくと、くるりと目を光らせた。
「わかったよプランさん」
「やってくれるかプックルくん」
「いや、僕じゃない。この案件はーイコプさんに頼むべきだ」
イコプ、だと。確かにあいつは俺の唯一無二の親友。誤解されやすい俺のことを真に理解してくれる奴はあいつしかいない、それに正直俺からみても超絶かっこいいしマジでプレイヤースキル半端無いし優しいし頼れるしもうマジいいやつプランあいつと友達になれて幸せです。が、あいつも3Pと呼ばれる同族の男。何故あいつに?
「プランさんは知らないかもしれないけど。いこぷんは普段はとても紳士で素敵な男なんだよ。僕らと一緒にいるときは羽目を外しているように見えるけれど、僕は知ってる。いこぷんは本当は常識を持った男だ。その証拠に、彼のフレンドを紹介してもらえばいいよプランさん、きっと素敵な人が見つかるはず毛玉そう思う」
「ほ、ほうか」
悔しいが認めざるを得ない。俺もうすうす感づいてはいた。あいつは常識を知る男だと。俺たちに無いものを奴は持っている。力を借りようではないか。さっそくフレンドチャットを飛ばす。
「今暇け?」
「マジでもう半端ないくらい暇」
あいつが忙しかったことはないと知っていたが、一応ワンクッションあけておく。よくよく確認するとチョッピ平野で元気玉を使っているよう。よかった暇そうだ。
「今すぐうちに来て」
「御意」
自宅に集まった二人。俺はチョコヌーバから顔だけ出したイコプに相談を持ちかけた。
「・・・というわけだ」
「ごめんちょっと良くわからなかった。ドラえもんに例えて説明してもらっていい?」
「のびた君超ピンチ」
「完全に理解したまるで目が覚めるよう。分かりましたプラン殿、すぐ人を呼ぼう人脈王イコプに全て任せよビールごっくごくぅ」
「神よ」
イコプはさっそくフレンドチャットを始めたようだ。暫くジャンプを読んで待つことにする。5分後画面を見るとまだイコプは交渉中のよう。かなり厳選したメンバーを集めているようだ。10分が過ぎ、20分が過ぎた。
「イコプい?」
反応がない完全に寝たようだ。そういえばビールごっくごくぅって言ってたなあれはこの布石だったかまさに上質なミステリー映画のよう流石だイコプ。
やむを得ん、他のメンバーを探そう。誰かいないか。フレンドリストを見て回るが残念ながらもう誰もログインしていない。平日の午前4時だからな・・・こんな時間にログインしてるのは俺くらいなもんかそういえば明日仕事だったな。と、その時フレンドチャットがチリンチリンとなった。
「ぐもっ!」
モノゴィ氏だ。馬鹿な、おかしい。彼はログアウト中のはず。どうしてログアウト中にフレンドチャットが?まさか灰色の妖精?ベラの使いなの?
「迷宮いきませんか?」
「いこう」
難しいことを考えるのはやめだ。フレンドのフレンドとかもう面倒くさい。彼と一緒に迷宮に行くことで野良の人と一緒になる可能性がある。男プラン、ここや、ここが頑張りどこや!
—魔法の迷宮に入りました−
「宜しくお願いします」
「ぐもっ!」
「よろしく頼むで工藤」
「よろしく!」
マッチングした二人は一人はサワッチというショッキングピンクの仮面の男だった。工藤とは誰のことかと思ったが、どうやら彼は服部の物まねをしているようだ。心地よい。違和感がない。もう一人の男はロッソというエルフのモヒカンだった。スライム服を腹に巻き付けただけのスタイル。野良の迷宮でなんという脆弱な装備。しかし心地よい。違和感が無い。
俺は静かに服を脱いだ。ぐるぐるメガネを装備する。
「行くぞ!うおぉおおおお」
「ぐもーーー!!!
「工藤ぉぉぉぉぉ」
「もひぃー!もひぃー!」
迷宮の2階で全滅した俺たち。しかしその死に顔はとても安らかだった。イコプ・・・俺、やったで・・・、野良のパーティ、克服、したけんのぉ・・・。
—完—
後半の収束感が半端ないなあと思った人ほどクリック!
完全に身内ネタに走っているので分からん人には何のこっちゃかと思いますが知り合いのブロガー様達(おっさんたち)が7人でてくる話を書けばいいんちゃうかと思いました安易と侮るだろうがまさに安易だおっしゃるとおりだ
プラン
ぺけぴー
プックル
イコプ(俺)
ものごぃ
サワッチ
ロッソ
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