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DQ10で活動中の魚人。 チーム「コスポ・ミ・レイジュ」所属。
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冥界に潜りしその者は、悠久の時間の中でただ覚醒の時を待っていた。

まるで何事も無いかのように季節が巡る中、しかし音も立てず、運命の扉は開かれつつあったのだ。

私は薄暗い部屋の中で、長径10cmにも満たない四角い光の照り返しの中に、最初の胎動を感じた。






























・・・目覚めようとしている。


総毛立つような興奮と、じっとりとにじむ手のひらの汗。

私は震える膝をぺしんと叩くと、立ち上がった。

甦りろうとしているのだ、彼の者が。

Wiiが壊れたという悲劇によって幕を引いた、あの伝えられし神話が、また再び運命に導かれ繰り返されようとしている。

私は深呼吸をした。そして神妙にアストルティアに降り立つと、彼の者の再来に備えた。





















・・・・


まだ、彼の者は完全には起きていない。

いわば眠りの延長の、まどろみの状態。

睡魔に浸かりながらも、目覚めの空へともがき足を動かしているのだ。

私は彼の者の鳴動、呼吸、息づかいを少しも聞き逃すまいと、反応を待った。



























私は布団に入った。

運命は、そもそも人の力の及ぶ範疇に存在しない。

時に残酷に唐突に眼前に現れ、時に暖かくゆっくりと過ぎ去っていく。

今はただ、心を落ち着かせて待つしかないのだ。

彼の者が甦る、その時を。

迫る予兆を感じる中で。

その予兆が形となりて、神話がまた物語られるその時をー。





幾ばくの時が流れ

















ドクンッ










鼓動を感じた。

直ぐそこに、暖かい呼吸の風圧を感じるかのような、一瞬のデジャブ。

私は右手を握りしめた。頷く。

運命の歯車が急速に廻り始めるのを感じた。

世界が軋む、そして撓み、ゆがみ、回転する。

止まっていた時計の針は解き放たれた喜びをめいいっぱいに表すかのように、高速で回り始めた。



彼の者がー。

彼の者が、帰ってくる。

アストルティアに降り立った私は、騒々しく雲が流れる空を見上げた。

空は燃え立つように、赤く染まる。

そして次に、コントラストを失い、青黒く影を落とす。

目まぐるしく、世界の反対側から、光がラッパのように吹き出した。

そして黄金の極彩色があたりを照らした。

回る。

ただ、回っていく。

赤、黒、黄金。赤、黒、黄金。

輪廻が幾度となく回り、そして静かにー時計は動きを止めた。

私は布団に入った。

次の日。























次回 神話物語2 甦りし者



押してケロ



れでぃこさんって誰?という方はこのあたりの記事をようチェックやで工藤




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