- 11/24 [PR]
- 02/27 困った時のプランだのみ
- 02/25 ひさしぶりの更新
- 02/20 こたつと力の指輪物語 完結編
- 02/19 ブログ史に残る新しい試みの日記
- 02/19 お返事3
Title list of this page
★今日のブログはきわめてイコプさんが酔っている状況で書いていますので
「よっぱらいウザス」と思ったらすみやかに退出してくださいね
でも相手してほしい相手してほしいー!
ーーーーーーーーーーー
はいっどうもっイコプですーwww
どうもwwwどうもーwww
酔ってます。
さて、そんなテンションで今日も遅くにドラクエログイン!
時間もありません!やりたいことも特にありません!酔っぱらいですので、レベルあげとか地味なことをやる気にもなれません!
しかしブログは書きたい!
そうだこんなときはカリスマブロガーのプランさんに話しかけてみよう!
絶対面白い返答が待ってるに違いないよぉ!
あのプランさんだものぉ!
「ブログに書くことがないんだ」とちょっと神妙に話しかけてみたところ、
「昨日のことを思い出すんだ」と真剣なアドバイスをしてくれるプラン。
熱いぜ。お前熱いぜ。ソウルフルだぜー!
でもね、イコプさんは今ね、
おーっとさっそく鋭いつっこみきたきたー!!!これは期待がもてますーっ!!!
どうやら野良強ボスに挑んでいるところのよう!
さっすがプランさん!面白いだけじゃなくて実力も伴うんだね!!
でもイコプさん酔っぱらってるから、遠慮なんてしないよ!!
イコプさんは今プランさんとお話がしたいんだ!
とめっちゃ話しかけていたところ
よろよろ!
・・・
なんちゃって。
ごめん、ちょっと冷静になった。
無理だよね。だって野良の強ボスだもん。
親しき仲にも礼儀あり。されば野良の仲にはもっと礼儀ありだよ。
プランが俺のことを友達だと思ってくれてるのは充分わかってる。
でもさすがに野良の強ボス中に、実況中継なんて馬鹿みたいなこと、やれるわけない。
ごめん、プラン。大丈夫だから。無理しなくていいよ。
俺、ちゃんと分かってるからそんなの無理だって。
無理なこと言ってごめんね。強ボス、がんばって!
ぷらんー!!!!いいやつーー!!!!
この恩義。
返さざるを得ない。
俺も男だ。いや漢だ。
恩を返すことに一遍の躊躇もない。
おそらくプランはそんな実況なんかしてるから即死んで「たすけてお;;」とかなるに違いない。
僧侶60歳のイコプが助けにいくよ。
待ってておくれ。お前のこと、俺が助けるから。
プランに「行くわ」と伝えたところ
プラン「え?え?なんで?」みたいな空気
今行くから・・・!
強ボス前についた。
平日の夜ってのにすごい人ですね!
強ボスってこんなに人気のアトラクションだったんだ!
とりあえずプランを探す俺。
まさにボス戦中だってのはフレンド欄を見ればわかるんですけど、そんなの関係ない。
気持ちの問題。叫ぼう。強ボスの前でプランを叫ぶ。世界の中心でプランを叫ぶ。
ステマってやつを実行。
友情だからな、プランのブログの宣伝をしてあげよう。
プランよろこぶだろうなぁwwww
とずっと白チャットでプランプランいってたら気づいたら
プランもうガートラント城に行ってた。
ほう。
寂しかった。
今日のブログはひどいと思ったら逆にクリックしてみるといいよ!
「よっぱらいウザス」と思ったらすみやかに退出してくださいね
でも相手してほしい相手してほしいー!
ーーーーーーーーーーー
はいっどうもっイコプですーwww
どうもwwwどうもーwww
酔ってます。
さて、そんなテンションで今日も遅くにドラクエログイン!
時間もありません!やりたいことも特にありません!酔っぱらいですので、レベルあげとか地味なことをやる気にもなれません!
しかしブログは書きたい!
そうだこんなときはカリスマブロガーのプランさんに話しかけてみよう!
絶対面白い返答が待ってるに違いないよぉ!
あのプランさんだものぉ!
「ブログに書くことがないんだ」とちょっと神妙に話しかけてみたところ、
「昨日のことを思い出すんだ」と真剣なアドバイスをしてくれるプラン。
熱いぜ。お前熱いぜ。ソウルフルだぜー!
でもね、イコプさんは今ね、
おーっとさっそく鋭いつっこみきたきたー!!!これは期待がもてますーっ!!!
どうやら野良強ボスに挑んでいるところのよう!
さっすがプランさん!面白いだけじゃなくて実力も伴うんだね!!
でもイコプさん酔っぱらってるから、遠慮なんてしないよ!!
イコプさんは今プランさんとお話がしたいんだ!
とめっちゃ話しかけていたところ
よろよろ!
・・・
なんちゃって。
ごめん、ちょっと冷静になった。
無理だよね。だって野良の強ボスだもん。
親しき仲にも礼儀あり。されば野良の仲にはもっと礼儀ありだよ。
プランが俺のことを友達だと思ってくれてるのは充分わかってる。
でもさすがに野良の強ボス中に、実況中継なんて馬鹿みたいなこと、やれるわけない。
ごめん、プラン。大丈夫だから。無理しなくていいよ。
俺、ちゃんと分かってるからそんなの無理だって。
無理なこと言ってごめんね。強ボス、がんばって!
ぷらんー!!!!いいやつーー!!!!
この恩義。
返さざるを得ない。
俺も男だ。いや漢だ。
恩を返すことに一遍の躊躇もない。
おそらくプランはそんな実況なんかしてるから即死んで「たすけてお;;」とかなるに違いない。
僧侶60歳のイコプが助けにいくよ。
待ってておくれ。お前のこと、俺が助けるから。
プランに「行くわ」と伝えたところ
プラン「え?え?なんで?」みたいな空気
今行くから・・・!
強ボス前についた。
平日の夜ってのにすごい人ですね!
強ボスってこんなに人気のアトラクションだったんだ!
とりあえずプランを探す俺。
まさにボス戦中だってのはフレンド欄を見ればわかるんですけど、そんなの関係ない。
気持ちの問題。叫ぼう。強ボスの前でプランを叫ぶ。世界の中心でプランを叫ぶ。
ステマってやつを実行。
友情だからな、プランのブログの宣伝をしてあげよう。
プランよろこぶだろうなぁwwww
とずっと白チャットでプランプランいってたら気づいたら
プランもうガートラント城に行ってた。
ほう。
寂しかった。
今日のブログはひどいと思ったら逆にクリックしてみるといいよ!
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どうもどうもイコプです。
ちょっと暫くぶりの更新になりました。
仕事をしているとき、ご飯を食べる時、布団に入る時、心のどこかで「ブログ更新してないな・・・」と引っかかっていました。
5ヶ月更新しないでも全く動じなかった俺の鉄の心はどこにいってしまったのか。人は守るべきものがあると強くなると言いますが何だか弱くなったような複雑な心持ちです。しんみりとしますね。傷心叙情系ブログ畢竟ドラゴンクエスト・・・しんみり・・・
ってことで今日はもう更新する気満々で帰宅しました!
さー書くぞー書くぞー何書くぞー!
えーっとええーっと・・・何書こう・・・。
もみじのイベントのこととか、その前のイベントに向けての練習とか面白いことはいっぱいあったのですが、それは全然iPhoneで写真とってなかったので書けないんですよね。他のブログでももうしっかりレポートしてもらってましたし。最近それ意外何もやってないし。
これはいけない書きたい気持ちだけが先走っている。
内容を探さねば。
幸いチームには4人。困った時のチーム頼りです!!
ミイホン、えりん、やぬみと4人で迷宮に行くことにしました。
よしこれで何かしら書くことできるだろう!ブログ書くーーーっ!!!
というテンションでいざ迷宮へ。
ちょっと構成は面白い
しかしそれだけでは駄目です!ブログかくーーっ!!!
さあどんどんこいよ!がんがん面白いこと言ってこうぜ!
しかしコスポミレイジュが誇る3人娘達は「ブログ?ふーん」とばかりのテンションでして黙々と敵を倒し始めます。これは行けない、どんどん迷宮が進んでしまう!なんとか面白い雰囲気にしないと!!
<一人盛り上がる俺と雑談するチームメンバー>
くっ、このままでは・・・今日も更新できないまま終わってしまう・・・畢竟ドラゴンクエストもここまでか・・・
と思った私の脳裏に奇跡の名案が浮かぶ。
この構成…回復できるのは…俺だけ…!
そうか…この状況を使えば……
HPを回復するという権力を独占したこの俺に死角はなかった。
チームメンバーもHPという命の源を人質に取られてはどうすることもできまい。
「イコプさん回復してくださぃ!いえ私を!いえ私めを!」と大盛り上がりになって大爆笑間違いなしです!!
すいませんでした。
そしてボス前にたどり着いた。
<女子トークに花が咲く中なんとか記事のネタを作ろうと必死な俺>
御願いしますせめて写真だけでも、すみません、すみません時間取らせまして申し訳ありません・・・
ありがとうございます!!
そしてボス倒した。
・・・うん。
大丈夫!でも、これならブログ、なんとかかけそうです!!
みんなありがとうー!!と言ったところ
う、うん・・・
何となく心くじけそうなイコプ氏への応援はこちら
おまけ こたつとイコプその後
まじハンパなくわかりあえてます
ちょっと暫くぶりの更新になりました。
仕事をしているとき、ご飯を食べる時、布団に入る時、心のどこかで「ブログ更新してないな・・・」と引っかかっていました。
5ヶ月更新しないでも全く動じなかった俺の鉄の心はどこにいってしまったのか。人は守るべきものがあると強くなると言いますが何だか弱くなったような複雑な心持ちです。しんみりとしますね。傷心叙情系ブログ畢竟ドラゴンクエスト・・・しんみり・・・
ってことで今日はもう更新する気満々で帰宅しました!
さー書くぞー書くぞー何書くぞー!
えーっとええーっと・・・何書こう・・・。
もみじのイベントのこととか、その前のイベントに向けての練習とか面白いことはいっぱいあったのですが、それは全然iPhoneで写真とってなかったので書けないんですよね。他のブログでももうしっかりレポートしてもらってましたし。最近それ意外何もやってないし。
これはいけない書きたい気持ちだけが先走っている。
内容を探さねば。
幸いチームには4人。困った時のチーム頼りです!!
ミイホン、えりん、やぬみと4人で迷宮に行くことにしました。
よしこれで何かしら書くことできるだろう!ブログ書くーーーっ!!!
というテンションでいざ迷宮へ。
ちょっと構成は面白い
しかしそれだけでは駄目です!ブログかくーーっ!!!
さあどんどんこいよ!がんがん面白いこと言ってこうぜ!
しかしコスポミレイジュが誇る3人娘達は「ブログ?ふーん」とばかりのテンションでして黙々と敵を倒し始めます。これは行けない、どんどん迷宮が進んでしまう!なんとか面白い雰囲気にしないと!!
<一人盛り上がる俺と雑談するチームメンバー>
くっ、このままでは・・・今日も更新できないまま終わってしまう・・・畢竟ドラゴンクエストもここまでか・・・
と思った私の脳裏に奇跡の名案が浮かぶ。
この構成…回復できるのは…俺だけ…!
そうか…この状況を使えば……
HPを回復するという権力を独占したこの俺に死角はなかった。
チームメンバーもHPという命の源を人質に取られてはどうすることもできまい。
「イコプさん回復してくださぃ!いえ私を!いえ私めを!」と大盛り上がりになって大爆笑間違いなしです!!
すいませんでした。
そしてボス前にたどり着いた。
<女子トークに花が咲く中なんとか記事のネタを作ろうと必死な俺>
御願いしますせめて写真だけでも、すみません、すみません時間取らせまして申し訳ありません・・・
ありがとうございます!!
そしてボス倒した。
・・・うん。
大丈夫!でも、これならブログ、なんとかかけそうです!!
みんなありがとうー!!と言ったところ
う、うん・・・
何となく心くじけそうなイコプ氏への応援はこちら
おまけ こたつとイコプその後
まじハンパなくわかりあえてます
第一話 http://hikkyoudq10.blog-mmo.com/日記/罪と罰
第二話 http://hikkyoudq10.blog-mmo.com/日記/掴め、その震える手を
今日のお話は上記を読んでからお読みください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
切立つ岩石はごろごろと並び、でこぼことした露頭がそびえる。鉱物に占められたやせた土を、強い風が抉るように吹いていた。そこにほのか疎らに見える緑の植物達は、不毛な大地に根を張ることを選んだという強い意思を感じさせる。
ここはエゼソル峡谷。自然の厳しさと、生命力が相見える地。
「取れる・・・かな」
足元に転がる小さな石をじっと見つめながら、聞こえるか聞こえないかの中間くらいの声で、こたつは呟いた。震える語尾が吹きつける風に溶けて消える。それは来る誰かの返答に怯えているかのようだった。俺はすっと息を深く吸い込み、呼吸を止める。そして答えた。
「取れるよ。いや、取る」
「ーうん」
交わる会話と裏腹に、視線は交差し、結ばれなかった。しかしそれは今に限ったことではなく、あの日を境に、今日までずっと続いていることだ。消して溶けあわない二つの気持ち。迷宮に行こう、ボスを倒そうと半ば無理矢理に撹拌させても、残酷なまでに静かに分離していく。冷たい水と、冷えた油のように。
「大丈夫だよ、レアドロだって、あるしね!さ、行こう!」
レイシャは大げさなくらい明るい声で、呟いた。ほら、大丈夫、と笑顔で俺にうなづく。気にかけさせてごめんな、と俺は苦笑で返すと、眼前に広がる大きな池を見つめた。陽光に煌めく反射がまぶしい。
こたつ、池が光って、まぶしいな。
後でそんなたわいもない会話をしよう。俺たちの間に取り戻したいのは、そんな小さな会話なんだ。とてもたわいもない、だけどとてもかけがえの無いことなんだ。
俺はパンパンと頬をうつと、叫んだ。
「行くぞ!ちからの指輪、取る!」
その日、チームにログインしていたのは4人。こたつ、レイシャ、キキ、そして俺だ。エゾセル峡谷でレベルをあげていたレイシャが、俺を誘った。
「一緒にレベルあげ、しない?」
「ん、いいよ、行こうか。またレイシャは変なところでレベルあげてるねw」
「冒険なんだよ。他に誰か来る人いる?」
「エゾセルってどこだっけ?」
僧侶のキキが尋ねた。エゾセルでレベルをあげる人は中々いない。地理的にも大きな町からは比較的遠く、あまり普段はなじみがない場所である。ただ、そこは最近、あるレアアイテムで有名になりつつあった。
「ボストロールがいるところだよ、ほら、ちからの指輪で有名な・・・あ」
禁句、ではない。しかし、暫くぶりに聞いた言葉だった。誰もが意識して避けていたその話題。流れる気まずい、空気。こたつが口を開いた。
「力の、指輪!ね!」
「おうおう力の指輪なー!大事なやつだよなー」
俺はなんと言っていいのか分からず、しかしなんとか絞り出した言葉はまったく内容の無いものだった。キキとレイシャは画面の向こう側で固まっている。静かに動きを止めたチャット欄。手のひらに冷たい汗がにじみ出てきた。
しかしー。これは、最後のチャンスなのかもしれない。俺は思った。こたつと俺の乖離は、「家族のようだね」と揶揄されるほどのコスポミレイジュの中で、冷たい影を落としていた。あの悲劇の日以来、小さな歯車が狂い始めて以来、大きな全体も少しずつきしみ始めていた。完全に見える一枚岩も、強い一点の衝撃には弱い。一つのひび割れが、修復することなく大きくなるのを、もう黙って見ている訳にはいかない。取り戻そう、俺たちの一枚岩を。これが最後のチャンスだ。
そう思う裏腹に、キーボードを打とうとする俺の手は固まっている。俺は同時に理解していた。失敗すればもう後がないことを。もしこれで手に入らなかったら?こたつの心はどうなってしまうのだろう。こたつが俺を思う気持ちは、どうなってしまうのだろう?想像するのも怖かった。活動停止。しかし俺は画面の向こう側でおそらく同じように固まっているこたつのことを考えた。
きっと今、こたつは震えている。そして怯えている。
その時、脳の他の部分がこたつと出会ったときのことを思い出させた。あれはオルフェアで、レベルあげの募集をしていた時のことだ。まだチームを作るお金も無かった。小さなプクリポの武闘家を見かけて、一緒にやりませんか?と尋ねたとき。なんてテンションの高い人がいるんだと思った。それからずっと一緒にいるようになるなんて、そのときは思わなかったけど。
たった6人で始めたチーム。それから殆ど毎日のように、色々なところに行った。キークエストをやったり、かばんを拡げたり。今ではあんな弱く感じるリザードマンも、あの時はどうしても倒せなくて、みんなで考えた末にこたつが外からずっと応援してくれて、やっと倒せたこともあった。あの時は本当に嬉しかったな。
あの頃と、今。
どこか違っている。それはやっぱり、俺とこたつの間に出来てしまった、冷たい溝みたいなものなんだろう。俺は悔しくなった。恥ずかしいことだけど、目に涙がにじんできた。あの頃に、戻りたい。俺たちはこんなんじゃない。友達?違う。俺たちは会ったことも無いけど、家族だったはずなんだ。家族が離れるなんてことが許せるわけ、無いだろう。
「こたつ、ちからの指輪、取りにいこう」
沈黙が流れた。
1秒だったかもしれないし、1分だったかもしれない。
俺は瞬きするのも忘れ、黄色いチームチャットの画面を見つめた。
刹那の永遠だった。
こたつの返事が表示された。
「行きたい」
こたつ。
俺、今度こそがんばるから。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ボストロールは手強い。
痛恨の一撃は、たったの一撃で容易に命を奪う。
メイン僧侶のキキの巧みな回復をもってしても、その連戦はMPを奪う。魔法の小瓶がみるみるうちに減っていった。
「次こそ出るよ!」
「だね!」
キキとレイシャが鼓舞してくれる。「そうだな」「絶対出る!」と繰り返す俺たちも、冷徹に過ぎ去る時間と共にその言葉の真実身が失われていくのに気づいていた。ぬるり、という表現がふさわしいだろう。俺は必死で気づかないようにしていたその感覚が、ぬるりと、脳髄に迫り来たことに怯えていた。馬鹿野郎・・・イコプ、おいイコプ・・・お前、それでいいのか?まだやれるだろう、まだ、倒れる訳にはいかないだろうーしかしー俺はもう充分がんばったんじゃないかーこれだけやったならもうー
睡魔
悪魔の名を関するその表象名詞。
生物が脳という高次機能を持つことの代償に嫁せられた、絶対の制約。
脳幹という生命の中枢に直接叩き込まれる、巨人の一撃。それが眠りという、悪魔。
「イコプ・・・?」
動きを止めた俺に、いぶかしげに表示される問いかけの言葉。
馬鹿な、違う、俺はまだやれる。
「大丈夫、さあ、次に行こう」
「イコプ、無理、しな」
「行けるって言ってるだろ!!・・・ごめん、さあ、行こうあそこにもいる」
「・・・」
テレビのボリュームを最大にする。
あらゆる刺激を総動員する。頬を叩くだけでは手ぬるい。暖房を切る。窓を開けよう。コーヒーを一気のみだ。手ぬるい。上着を脱ごう。いける、まだ行ける。俺は、まだ戦える。
「盗む、さあ、盗むぞ」
「イコプMP!」
「ああ、そうだった小瓶だよな、ん、そう、小さな、小瓶」
限界が近かった。もう駄目かと思った。
しかし、薄れ行く意識の裏側に、張り付いたように見える世界があった。
ー力の指輪をとって、涙をいっぱい貯めて、でもにこって笑う、その笑顔ー
ーその笑顔を、俺は、取り戻したいんだー
ーこたつの、その、笑顔をー
うつつと現実の中で相見える世界で、その笑顔だけが俺を奮い立たせる。
ーその笑顔をー
ーその笑顔をー
ーその、笑顔をー
チリリーン
音がした。
静かに、流れる時。
誰もが目を疑った。そして怯えた。
金色に煌めく宝箱に、近づくことすらできない。メダルだったら。
俺は動くことができなかった。開けられない。これがメダルだったら、もう・・・
固まるレイシャ、キキ、そして俺。しかしそのとき、こたつは静かに宝箱に近づいて行った。
その姿は俺にはスローモーションのように見えた。
宝箱の前で、固まるこたつ。
俺は目を閉じた。
そして、ゆっくりと、目を開ける・・・
・・・
やりやがった・・・
ははっ・・・やりやがった!!!
やりやがったよ俺たち!
涙で画面が見えない。
こたつに駆け寄る3人。こたつ、お前今どんな顔してんだ。
いやどんな顔でもいい、こたつ!にこって、笑ってくれ!
こたつ「みんな、ありがとう」
=こたつと力の指輪物語=
完
こたつよかったねと思ったらクリックを御願いします!
おまけ エピローグ
ヴェリナード
「さー合成しましょうかね」
攻撃力プラス攻撃力プラス神様仏様なむみょーほーれんげきょーぶつぶつ攻撃力プラス・・・
合成おねがいしまーす よーしこたついけー!!
・・・
こたつ・・・さん?
こたつ「守備力+1」
・・・
=本当に完=
第二話 http://hikkyoudq10.blog-mmo.com/日記/掴め、その震える手を
今日のお話は上記を読んでからお読みください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
切立つ岩石はごろごろと並び、でこぼことした露頭がそびえる。鉱物に占められたやせた土を、強い風が抉るように吹いていた。そこにほのか疎らに見える緑の植物達は、不毛な大地に根を張ることを選んだという強い意思を感じさせる。
ここはエゼソル峡谷。自然の厳しさと、生命力が相見える地。
「取れる・・・かな」
足元に転がる小さな石をじっと見つめながら、聞こえるか聞こえないかの中間くらいの声で、こたつは呟いた。震える語尾が吹きつける風に溶けて消える。それは来る誰かの返答に怯えているかのようだった。俺はすっと息を深く吸い込み、呼吸を止める。そして答えた。
「取れるよ。いや、取る」
「ーうん」
交わる会話と裏腹に、視線は交差し、結ばれなかった。しかしそれは今に限ったことではなく、あの日を境に、今日までずっと続いていることだ。消して溶けあわない二つの気持ち。迷宮に行こう、ボスを倒そうと半ば無理矢理に撹拌させても、残酷なまでに静かに分離していく。冷たい水と、冷えた油のように。
「大丈夫だよ、レアドロだって、あるしね!さ、行こう!」
レイシャは大げさなくらい明るい声で、呟いた。ほら、大丈夫、と笑顔で俺にうなづく。気にかけさせてごめんな、と俺は苦笑で返すと、眼前に広がる大きな池を見つめた。陽光に煌めく反射がまぶしい。
こたつ、池が光って、まぶしいな。
後でそんなたわいもない会話をしよう。俺たちの間に取り戻したいのは、そんな小さな会話なんだ。とてもたわいもない、だけどとてもかけがえの無いことなんだ。
俺はパンパンと頬をうつと、叫んだ。
「行くぞ!ちからの指輪、取る!」
その日、チームにログインしていたのは4人。こたつ、レイシャ、キキ、そして俺だ。エゾセル峡谷でレベルをあげていたレイシャが、俺を誘った。
「一緒にレベルあげ、しない?」
「ん、いいよ、行こうか。またレイシャは変なところでレベルあげてるねw」
「冒険なんだよ。他に誰か来る人いる?」
「エゾセルってどこだっけ?」
僧侶のキキが尋ねた。エゾセルでレベルをあげる人は中々いない。地理的にも大きな町からは比較的遠く、あまり普段はなじみがない場所である。ただ、そこは最近、あるレアアイテムで有名になりつつあった。
「ボストロールがいるところだよ、ほら、ちからの指輪で有名な・・・あ」
禁句、ではない。しかし、暫くぶりに聞いた言葉だった。誰もが意識して避けていたその話題。流れる気まずい、空気。こたつが口を開いた。
「力の、指輪!ね!」
「おうおう力の指輪なー!大事なやつだよなー」
俺はなんと言っていいのか分からず、しかしなんとか絞り出した言葉はまったく内容の無いものだった。キキとレイシャは画面の向こう側で固まっている。静かに動きを止めたチャット欄。手のひらに冷たい汗がにじみ出てきた。
しかしー。これは、最後のチャンスなのかもしれない。俺は思った。こたつと俺の乖離は、「家族のようだね」と揶揄されるほどのコスポミレイジュの中で、冷たい影を落としていた。あの悲劇の日以来、小さな歯車が狂い始めて以来、大きな全体も少しずつきしみ始めていた。完全に見える一枚岩も、強い一点の衝撃には弱い。一つのひび割れが、修復することなく大きくなるのを、もう黙って見ている訳にはいかない。取り戻そう、俺たちの一枚岩を。これが最後のチャンスだ。
そう思う裏腹に、キーボードを打とうとする俺の手は固まっている。俺は同時に理解していた。失敗すればもう後がないことを。もしこれで手に入らなかったら?こたつの心はどうなってしまうのだろう。こたつが俺を思う気持ちは、どうなってしまうのだろう?想像するのも怖かった。活動停止。しかし俺は画面の向こう側でおそらく同じように固まっているこたつのことを考えた。
きっと今、こたつは震えている。そして怯えている。
その時、脳の他の部分がこたつと出会ったときのことを思い出させた。あれはオルフェアで、レベルあげの募集をしていた時のことだ。まだチームを作るお金も無かった。小さなプクリポの武闘家を見かけて、一緒にやりませんか?と尋ねたとき。なんてテンションの高い人がいるんだと思った。それからずっと一緒にいるようになるなんて、そのときは思わなかったけど。
たった6人で始めたチーム。それから殆ど毎日のように、色々なところに行った。キークエストをやったり、かばんを拡げたり。今ではあんな弱く感じるリザードマンも、あの時はどうしても倒せなくて、みんなで考えた末にこたつが外からずっと応援してくれて、やっと倒せたこともあった。あの時は本当に嬉しかったな。
あの頃と、今。
どこか違っている。それはやっぱり、俺とこたつの間に出来てしまった、冷たい溝みたいなものなんだろう。俺は悔しくなった。恥ずかしいことだけど、目に涙がにじんできた。あの頃に、戻りたい。俺たちはこんなんじゃない。友達?違う。俺たちは会ったことも無いけど、家族だったはずなんだ。家族が離れるなんてことが許せるわけ、無いだろう。
「こたつ、ちからの指輪、取りにいこう」
沈黙が流れた。
1秒だったかもしれないし、1分だったかもしれない。
俺は瞬きするのも忘れ、黄色いチームチャットの画面を見つめた。
刹那の永遠だった。
こたつの返事が表示された。
「行きたい」
こたつ。
俺、今度こそがんばるから。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ボストロールは手強い。
痛恨の一撃は、たったの一撃で容易に命を奪う。
メイン僧侶のキキの巧みな回復をもってしても、その連戦はMPを奪う。魔法の小瓶がみるみるうちに減っていった。
「次こそ出るよ!」
「だね!」
キキとレイシャが鼓舞してくれる。「そうだな」「絶対出る!」と繰り返す俺たちも、冷徹に過ぎ去る時間と共にその言葉の真実身が失われていくのに気づいていた。ぬるり、という表現がふさわしいだろう。俺は必死で気づかないようにしていたその感覚が、ぬるりと、脳髄に迫り来たことに怯えていた。馬鹿野郎・・・イコプ、おいイコプ・・・お前、それでいいのか?まだやれるだろう、まだ、倒れる訳にはいかないだろうーしかしー俺はもう充分がんばったんじゃないかーこれだけやったならもうー
睡魔
悪魔の名を関するその表象名詞。
生物が脳という高次機能を持つことの代償に嫁せられた、絶対の制約。
脳幹という生命の中枢に直接叩き込まれる、巨人の一撃。それが眠りという、悪魔。
「イコプ・・・?」
動きを止めた俺に、いぶかしげに表示される問いかけの言葉。
馬鹿な、違う、俺はまだやれる。
「大丈夫、さあ、次に行こう」
「イコプ、無理、しな」
「行けるって言ってるだろ!!・・・ごめん、さあ、行こうあそこにもいる」
「・・・」
テレビのボリュームを最大にする。
あらゆる刺激を総動員する。頬を叩くだけでは手ぬるい。暖房を切る。窓を開けよう。コーヒーを一気のみだ。手ぬるい。上着を脱ごう。いける、まだ行ける。俺は、まだ戦える。
「盗む、さあ、盗むぞ」
「イコプMP!」
「ああ、そうだった小瓶だよな、ん、そう、小さな、小瓶」
限界が近かった。もう駄目かと思った。
しかし、薄れ行く意識の裏側に、張り付いたように見える世界があった。
ー力の指輪をとって、涙をいっぱい貯めて、でもにこって笑う、その笑顔ー
ーその笑顔を、俺は、取り戻したいんだー
ーこたつの、その、笑顔をー
うつつと現実の中で相見える世界で、その笑顔だけが俺を奮い立たせる。
ーその笑顔をー
ーその笑顔をー
ーその、笑顔をー
チリリーン
音がした。
静かに、流れる時。
誰もが目を疑った。そして怯えた。
金色に煌めく宝箱に、近づくことすらできない。メダルだったら。
俺は動くことができなかった。開けられない。これがメダルだったら、もう・・・
固まるレイシャ、キキ、そして俺。しかしそのとき、こたつは静かに宝箱に近づいて行った。
その姿は俺にはスローモーションのように見えた。
宝箱の前で、固まるこたつ。
俺は目を閉じた。
そして、ゆっくりと、目を開ける・・・
・・・
やりやがった・・・
ははっ・・・やりやがった!!!
やりやがったよ俺たち!
涙で画面が見えない。
こたつに駆け寄る3人。こたつ、お前今どんな顔してんだ。
いやどんな顔でもいい、こたつ!にこって、笑ってくれ!
こたつ「みんな、ありがとう」
=こたつと力の指輪物語=
完
こたつよかったねと思ったらクリックを御願いします!
おまけ エピローグ
ヴェリナード
「さー合成しましょうかね」
攻撃力プラス攻撃力プラス神様仏様なむみょーほーれんげきょーぶつぶつ攻撃力プラス・・・
合成おねがいしまーす よーしこたついけー!!
・・・
こたつ・・・さん?
こたつ「守備力+1」
・・・
=本当に完=
網タイツ。
被写体はやぬみ。
さて盛り上がってきたところで不定期のお返事コーナー!
いつもお家に来ていただいてありがとうございます。
バレンタインのお手紙とかチョコとかうまのふんとかうしのふんとか本当にありがとうございます!誰に頂いたものかよく判別できなくなっているのもありますが有り難いです。なんかイベントとかに使いたいと思います。
お手紙も本当ありがとうございます!嬉しく読ませてもらってます!
お返事とかこんなとこで申し訳ないです!
ーーーーーーーーーーーーー
しし さん
おかん!週末帰ります。いやもしかしたら木曜日くらいに帰ります。
ブランチェカ
また遊びましょうぞー。強ボスまた行こう。オーブ出してみたい。
出すまで寝ないでやろう。起きていよう、な。
レナさん
毒のこもったケーキありがとうございます!
愛の変換ミスだよね!キーボードって本当難しいですよねー!
なんかまたやりましょう。あの人達も誘いましょう。
Twitterもよろしくに!!
えまさん
ギャーーーーーパギャーーーーーワーーーーキャーーーーギャーーー
エマーーーーサーーーーーーン エマーーーーーーサーーーーバワワワワ
好き!
カモミィル
ヌーバここまで集まると愛着がわいてきました。
ヌーバに埋まると本当心が安らぎます。
またカモさんも強ボスさそってやー!もしくはオーブだけもらってあげてもいいよ!
ムム さん
初めまして!!公道で読んでくださるなんて・・・携帯からとかでも読みやすいようにがんばります!あばれこまいぬの珍しいほうありがとうございます!(何に使うものなんだろうか)
戦いの儀は本当おすすめですよ笑えるだけじゃなくてまじでやる気になります。
チームが一つになる一体感・・・。ぜひ試してみてください。
スラチャ!
えりん 何か言うてよ!!!
レナ ちりんちりりん!
あぶってかも おかまいも出来ずに・・・また来てください!
ネオン あんなにたくさんもらっていいのー!!超高かったやろー!!!ふん!だよね!
たいす〜ん スラチャがめっちゃ増えたのおぬしの仕業か!まったく!ありがてえ!
ちはるっち 僕も見てもらえるの楽しみにしてるにゃん!
イコプ おう!
マップル メインなの!サブなの!この生きる伝説め!早く戻りなさい!
プラン こんなに汚いオーガ初めて
しずる 作戦はいつだって!
ルカ やっぱり毒なのか!!やはりか!!!おまわりさーん!
ブランチェカ ターゲット了解
エルザ 茶色いのはチョコのことでしょうか僕のヒレのことでしょうか
アキラ
その語り部 似合ってま・・・ なんでもないです
コンソメ 1日1時間はああしてオーラを貯めています
プリン 毎日だなんて嬉しいです!毎時間みるようにしてください!
トワラト
そっとしておきました。
クワちゃん 何何!セカンドキャラかなにか?!
レナ ぷっくるちゃんツンデレだからな。そのうち半端なくデレるよ。
ほいみん いつも大変お世話になっております!
ぽぽ
これやったのぽぽさんですよね。メッセージ受け取りました。
ミケリン
うちのこたつさんをこれからもよろしく御願いします
かわいがってあげてください
ごぃさん あぶりが美味いはずです
えりん あげないよ
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おまけ
大切な仲間を失うことが
こんなにも辛いことだとは・・・